2010年8月22日 (日)

函館市の「療育カルテ」に学ぶ

 以前、発達障害児の親御さんに、「通級指導教室に通っている児童は通級から4月に学校と保護者へ1年間の報告書が出されるが、担任がそれを把握しているかどうかわからない。発達障害児に限らず何らかのサポートが必要な児童の情報を共有するカルテのようなものがあれば、担任が変わってもその児童の状況が理解でき、適切な対応ができると思う。」と言う話を伺いました。

 横浜市では今年度から、学級運営が困難な学級への支援として小・中学校に非常勤講師150人とアシスタントティーチャー200人を派遣します。
その時に子どもの状況を知るカルテのようなものがあれば、先生の理解ある対応や一言で子どもがパニックにならずトラブルが回避できたり、周りの子どもたちもその先生の対応を真似して、教室がすごしやすくなると聞きます。
 また、派遣する非常勤講師の先生たちへ、特に配慮が必要な子どもたちに関する研修も必要であり、議会で質問をしたことがありましたが、横浜市では引継ぎ、研修についても殆どできていません。

 この夏、常任委員会の視察で函館市が実践している「療育カルテ」を知りました。
この療育カルテは、一人の子どもの成長・発達の支援のために活用され、療育・教育・医療等からの支援を一貫・連続して行えることを目的にしています。

 子どもの情報が一元化され、子どもへの丁寧な支援や教育が可能になり、子どもと家族の思いを大切にした引継ぎがなされます。
このカルテは、本人とその家族のものであり、家族が所持し、家族の判断によって必要な時に活用します。
 まさに、横浜の発達障害児の親御さんが望んでいることが、函館で実践されていました。
この取り組みは横浜でもできるはずです。

 

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2010年7月27日 (火)

親育て・子育て支援 松居和氏の講演に参加者納得

 ブログで何度も松居氏のことを書きましたが、「言葉が通じない幼児という絶対弱者と付き合うことで、優しさや忍耐力が身につく、子育ては子どもを育てる以上に親たちが育ち、親心が社会に満ちていくことで、弱者に優しい、忍耐力のある心が、人間社会に絆をつくり、モラルや秩序を生み出す。」20100715_img_2483_2

 そして親心を育てる、「一日保育士体験」を奨める松居氏の話を大勢の人に聞いてもらいたく、講演会を開催しました。
講演会には現役ママから保育園や行政関係者、民生委員などが大勢の参加者があり、皆さん笑ったり、うなずいたりと松居氏の世界に引き込まれます。
参加者の皆さんが、それぞれの立場で感想を寄せてくれました。

 「目からうろこ、大切なことをきずかされた」「子どものすごさをあらためて実感」「うれしい、心強い、たくさんの保育所所職員に聞かせてあげたい」などなど。

 保育園の園長さん達が、戸塚の保育士研修に是非松居先生をお呼びしたいと話され、そして一日保育士体験も戸塚で広がりそう。
この講演会がそのきっかけづくりになればうれしい限りです。

 

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2010年7月 9日 (金)

親育て・子育て論議で盛り上がった対談

 前にも書きましたが、埼玉県の教育委員長をされている松居和氏は、親が子どもを育てる力が弱まった時、社会から忍耐力が薄れ、家庭崩壊は幼児虐待や犯罪という形で社会に還ってくると言われます。
 また、親が親として育っていくシステムが機能しなくなり、「親心」の喪失が、親と保育現場が一緒に子どもを育てていくと言う一体感がなくなり、相互理解ができなくなってきていると警鐘を鳴らし、今だったらまだ間に合うとして、「親の一日保育士体験」を推奨されています。

 国の保育政策も、労働政策を進めるために8時間保育から11時間保育を可能にし、親の都合にあわせ子どもを園に預ける。子どもにとってではなく親にとっての保育になっていいる、まさにその通りだと思う。P7090438

 1年間育児休業をとられた経験がある山田正人副市長は、今や講演などあちこちで引っ張りだこで、時の人と言ってもいいかもしれません。
その山田副市長に松居和氏をご紹介し、約1時間親育て、子育て、保育行政についての話で盛り上がりました。
 これから横浜市でも「親の一日保育士体験」がジワーと広がり、保育園、幼稚園、小学校で子どもも親もどこか、何かが変わることを大いに期待します。

 その松居和氏を戸塚にお招きし、講演会を開催します。
 「なぜ私たちは0歳児を授かるのか~親心の幸福論」
 日時:2010年7月15日(木) 14時~16時
 場所:男女共同参画センター横浜 セミナールーム3
     (JR、市営地下鉄「戸塚駅」下車、徒歩5分)

参加自由ですので、関心のある方どうぞご参加ください。

 

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2010年6月25日 (金)

松居和氏が推奨する親の「1日保育士体験」

 現在、埼玉県の教育委員長をされている松居和氏は、保育園での親の「1日保育士体験」の意義を全国を回って話されている。
 私も松居さんの話を聞き、本も読ませていただき納得、感動しました。

 松居氏は0歳から4歳の子どもと死ぬ直前の人は、宇宙に近い人と表現されている。
0歳児がしゃべれないのは意味があり、0歳児の笑顔が大人をよい人間にし、親心や祖父母の心を耕す、そして育てる人がどう育っていくかを0歳児が見ていると話される。
また、絶対的弱者である幼児が人間性を引き出すとも。

 今「モンスターペアレンツ」という言葉も聞かれますが、「親と子」そして保育・教育現場との間に何かが変わってきた、それは「親心」の喪失、親が親として育っていくシステムが機能しなくなっているのではないかということです。
 親と保育現場が一緒に子どもを育てていくという一体感がなくなり、相互理解ができにくくなっています。

 そこで松居さんが進めているのが親の1日保育士体験です。
親が保育士さんと一緒に8時間保育することで、保育士さんや園に対する理解や感謝の気持ちが生まれ、「親心を育む」効果がある。
また、保育園にとっては保育内容が保護者に繁盛にさらされるため、結果的に保育士の質の向上につながり、親とのコミュニケーションがとれ信頼関係が生まれるなど効果は大です。

 この体験は、お金もかからずにすばらしい効果があると確信するものです。
品川区ではこの4月から公立保育園にこの保育士体験をはじめるとか。
横浜市にもこのシステムを広く浸透させ、何かが変わる事を期待するところです。

 Photo 写真は、笠間の杜保育園での保育士さん対象の研修会に伺った折、松居氏とネットの議員です。

 

 

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2010年4月19日 (月)

産前・産後のケアは子育て支援からも必要

 女性にとって出産は大仕事で、この大変なお産を経験することで、少々のことには動じず、母は強しと言われる由縁ではないでしょうか。
産後は睡眠不足や育児不安などで心身ともに疲れ、体調不良をおこす人も少なくありません。まして今核家族が多く、ほとんど母親が育児を担わなければならない状態です。

 そんな時の手助けにと横浜市の産後ヘルパー派遣事業が2004年から始まりました。
その制度が使いづらいという声があり、制度の改善を提案し生後6ヶ月に延長され、利用回数も10回から20回となって利用者が急増しました。

 ところが2009年は、利用対象が生活保護世帯、非課税世帯に限定され大きく後退しました。
 これまでの制度がいかに母親支援、子育て支援になっていたかは、そのあと制度改正を求める陳情署名など子供を抱えた母親たちが勢力的に動いたことでわかります。

 私達ネットは議会でも取り上げ、2010年度には産前・産後ケア事業としてリニューアルされ、予算もまだ当初の2300万円に比べれば少ないですが復活して、約1000万円が付きました。
 問題なのは、産前の切迫流産、産後うつなどを証明する診断書が必要なことです。
診断書がなくても、お産のあとは誰でも体調は崩れます、そんな時の手助けが重要であり、母親支援になるはずです。
 申し込みも、区の福祉保健センターに本人か家族が直接申し込まなければなりません。
体調が悪い本人や平日働いている夫が、区役所にいけるでしょうか。
 本来の目的である子育て支援からはかけ離れ、不適切使用を防ぐとして制限をかけているようにしか見えません。

 母親達が本当に望む制度にし、母親支援の事業としてしっかりと位置づけるべきです。

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