幸せな未来は幸せなこどもたちから オランダに学ぶ
以前ブログにも書きました、教育・社会事情研究家のリヒテルズ直子さんの講演を伺いました。久しぶりに歯切れのいい、内容のあるすばらしい講演を聴き考えさせられました。
参加者も会場一杯になり、講演後の質疑でも活発なやり取りがあり、参加者の皆さんの満足度に手ごたえを感じ、主催者としてほっとしています。
オランダの子どもたちは、学校が好き、宿題のプレッシャーはなく、親に何でも相談し、朝食もしっかり取っている。またオランダで孤独を感じているこども達は2.9%で、日本で孤独を感じている子供達は29.8%となんと10倍です。
PISAの学習調査では、オランダのこども達は読解力と数学に日本のこども達より少し優れえいるだけで、ほとんど変わりません。
ということは、学力は幸福を犠牲にしなくても達成できるし、幸福感の向上は、意味のある学習意欲を生み、学力を高めることにつながるとしています。まさにそのとおり!
直子さんは日本の大学入試制度の弊害を述べられ、(ヨーロッパではほとんど入試はない)ネックになって、知識を詰め込み、ディスカッション能力、コミュニケーション能力が育たない。大学のレベルが落ちているとも。
オランダでは大学の資格を持っていればいつでも大学に入れ、学歴が無駄にならない。やり直せる進路、いつでも入れる高等教育と生涯教育として捉えて、幅のある教育システムがある。
学校共同体がすなわち生きる場所であり、学校が市民社会をつくる、すばらしい!
オランダの経済を立て直すときに、ワークシェアーを導入、「労働時間差差別禁止法」を作り、働き方を大きく変ええることにより、ワークライフバランスが進んだことは有名です。
今日本では、国も自治体も待機児童解消に保育所を増やそうとしています。もちろん横浜市も同様で大変な予算を投入しています。
子育て支援を考えるときの究極の施策は、このワークライフバランスの推進です。
国が率先して働き方の議論をし、制度改革を進めるべきと思います。
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