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2010年10月10日 (日)

ノーベル化学賞の受賞の裏に

 今回のノーベル化学賞に二人の日本人、鈴木章氏、根岸英一氏が受賞されたことは大変喜ばしいことです。
難しくてよくわかりませんが、パラジウムという金属を使った「クロスカップリング」という方法は、物質を反応させて、医薬品からエレクトロニクス材料までつくってしまうという、すごい研究のようです。

 今回の受賞者が75歳、80歳であり、これまでの長い研究の成果がすばらしい結果となっているとする一方、この受賞をあまり喜んでばかりはいられないという厳しい意見も出ています。
それは今、若者が外国に出て行かない、やる気を感じない、この受賞で若い人が日本のレベルが高いと勘違いしてはならないという、辛口の批評が出ています。

 とは言っても、問題なのは、若者たちが大学院まで出て研究をして、いざ就職しようとした時になかなか就職がないし、じっくり研究できる環境にないということです。
また、大学院を出て博士号をとっても、就職した大学では3年任期で派遣社員並みの境遇で、長期研究もできない。
産学連携といっても、企業はすぐに結果を求めるわけで、長期研究なんて望めません。
 事業仕分けで、研究費が削られるこんなことで、これからの日本の化学、物理学は大丈夫なのでしょうか。

 日本はあまりにも教育に、お金を使わな過ぎではないですか。

 

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