教科書採択問題
来春から横浜市の公立中学校で使用する歴史教科書採択をめぐり、大きな市民の動きが起こっている。
横浜市では2年前に8区で、「自由社」の歴史教科書を採択しましたが、その採択方法についても審議会の意見を無視した形で金沢区、緑区などにも自由社版の教科書を決定し、しかも不明朗な教育委員の無記名投票でおこなわれました。
この「自由社」版の教科書は、戦争を美化し日本国憲法を軽視する立場でえがき、編集ミスも異常に多いと指摘されている教科書である。
横浜市は、来年からの教科書採択は区ごとではなく、18区全部が同じ教科書を使う一採択化を決定している。
その問題の「育鵬社」と「自由社」の歴史や公民の教科書採択に反対する要望書で、約1か月半とい短期間で7万7千人の賛同署名が集まり、今田教育委員長宛に提出された。大勢の人たちが危機感を募らせ動いた結果です。
私たちも皆が要望書を持ち歩き説明し賛同者を募りました。
要望書を受け取った市教委の漆間指導部長の「短い期間にこれだけの署名が集まったことを、しっかり受け止めたい」とコメントが報道されていた。
漆間部長は2年前までは、戸塚中学の校長先生で地域と学校をつなぐキーマンとして動かれ(以前ブログでも地域ボランティア実り隊について書いた)、教育者としても素晴らしいと個人的には思っている。
横浜市は、市民の意思をしっかりと受け止め、くれぐれも禍根を残さないよう、教科書採択に臨んでほしい。
| 固定リンク
コメント
宇都宮あつ子様
教科書採択問題でこれまでの取り組みに深謝いたします。
横浜教科書採択連絡会は、77,724筆の今田市教委委員長宛『要望書』<項目1.日本国憲法を軽視したり、過去の戦争を肯定的に記述するような自由社や育鵬社の教科書を採択しないでください。2.教科書採択に当たっては、諸外国と同様に、教科書を直接使用する教職員・学校の意見、審議会の答申を尊重し、公生・公平・公開を貫いてください。>を7月11日に提出、指導部長は「しっかり受け止めたい」とのことですが、2009年8月以来、肝心の市教委は市民団体の陳情・要望・請願を今田委員長の行政手法をてことしてはねつけてきました。
7・11同日、『中学校教科書採択および使用に関する請願』が連絡会より市教委今田委員長になされました。請願項目1は、「横浜市内8区の私立中学1,2年生が使用している自由社版歴史教科書に残された多数の誤りに対し、・・・、教育委員会として訂正のための措置を行なうこと。」 第2項目は、「盗用や教科書同然の図書販売など、教科書発行者としての責任と自覚に欠ける不公正な行為を行なった発行者の教科書は採択しないで下さい。」
市教委が市民の『要望』と『請願』をどう扱うか、採択日までの私たちのたたかい・運動にかかっているのではないでしょうか?
このブログをお借りして、平和と民主主義を守る行動への参加を訴えさせていただきます。
1.第二次要望書集約(7・24まで)にご協力願いたい
2.7・16(土)pm4時~5時、桜木町ランドマーク前の集会へ
投稿: 小林弘一 | 2011年7月15日 (金) 00時39分